包みの技術で 世界に優しさを
Innovative Packaging Technology~The link between our future planet and generations~
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包みの技術で 世界に優しさを
Innovative Packaging Technology~The link between our future planet and generations~
TOKYO PACK 2026では、開催テーマを具体化した下記4つの出展テーマを設定します。また、4つの出展テーマに沿った併催行事を企画します。
注目テーマ
サステナブルな社会の実現には、サーキュラーエコノミーとカーボンニュートラルを一体的に推進することが不可欠です。その解決策として、従来の3Rに加え、「Renewable」を強化する動きが加速しています。近年は、リサイクル可能な素材やバイオプラスチックの採用が増加し、特に紙製品の包装材が注目を集めています。
さらに、海洋プラスチック問題の解決に向けた取り組みも活発化しています。資源循環を考慮したデザインの導入が進み、包装材の分別回収や再利用を容易にする技術が普及しつつあります。これらの取り組みを支えるためには、情報流通の基盤を構築し、動脈側と静脈側の新たな施策によるライフサイクル全体での連携強化が求められます。
特に、近年はEPR制度が世界各地で導入され、企業に対する環境対応の責任の明確化が求められています。
注目テーマ
日本では高齢社会が進み、生産労働人口の減少が深刻な課題となっています。この影響は包装や物流の現場にも及び、労働力不足への対応が急務となっています。このような背景から、Eコマースの拡大やSKUの多様化に伴い、管理コストや作業コストを削減するため、自動化やデジタル化へのニーズが急速に高まっています。
また、最新のデジタル技術を活用したスマートパッケージングが、物流現場や生活者体験に革新をもたらしています。RFIDタグや二次元コードを組み込んだ包装材は、在庫管理やトレーサビリティを容易にし、効率的な物流運用を可能にしています。同時に、生活者が製品情報やリサイクル方法にアクセスできる仕組みを提供し、包装の付加価値を高めています。
更なる生産性向上を目指すには、次世代技術の導入と継続的な技術革新が不可欠です。
AIを活用した需要予測システムや自動化された包装ラインの導入は、労働力不足の問題を解決し、スマートパッケージングの普及と包装の付加価値を一層高めると期待されています。これらの取り組みを通じて、持続可能で効率的な包装と物流の未来を築くことが求められています。
注目テーマ
世界の人ロは80億人を超え、その一方で、世界で生産される食糧の約3分の1が廃棄されていると言われています。増加し続ける人口や、SDGsのテーマである「持続可能な世界」を考えると、限りある食材や食品を無駄なく活用することは、世界共通の喫緊の課題です。この課題において、包装は食品ロスの削減における重要な役割を担っています。
さらに、包装は生活者にとって、使いやすさや五感に訴えかける機能性が求められる中、最新の包装デザインは「よりおいしく、より簡潔に、より安全に、より便利に」というニーズに対応しています。例えば、個食化の需要が高まる中、持ち運びやむずくず調理が容易な包装が多数登場しています。
このように、包装は単なる「包む」機能にとどまらず、食品ロスの削減や生活者の価値観向上を通じて、持続可能な社会の実現においてますます重要な役割を果たしています。
注目テーマ
包装の重要な役割である「情報伝達」は、主に印刷・表示技術が支えています。製品の内容物や取り扱いに関する基本情報を提供るだけでなく、販売促進や店頭での訴求効果を高める重要な機能も担っています。特に近年、軟包装業界では少量多品種生産への対応が進み、フィルム資材の無駄や余剰在庫の削減を通じて環境負荷を低減するニーズが高まっています。これに伴い、高精度なデジタル印刷技術が採用され、パーソナライズされたデザインや短納期対応が可能になっています。近年では、パッケージ上でのインク活用の可能性がさらに広がり、鮮やかな表現や特殊な触感加工に加え、環境負荷を低減する新しいインク技術が注目を集めています。
また、イングレスやラベルレス技術の進展も見逃せません。UVレーザー印字やエンボス加工といった技術を活用することで、インクやラベルを使用せずに必要な情報を容器や包装材に直接記載する技術が普及しつつあります。これにより、プラスチック使用量を削減し、リサイクル性を向上させると同時に、資材コストの削減も実現しています。
例えば、飲料業界ではラベルレスボトルが急速に広がりを見せています。
このように、高度な印刷・表示技術によって、包装の情報伝達機能は従来の枠を超え、生活者体験の向上や環境への配慮など、より重要な役割を果たすツールへと進化しています。