日本包装専士会 未来包装研究委員会では、利便性や保護・保存性、情報伝達性、経済性、そして環境適応性がバランスよく調和した「持続可能なパッケージ」のあり方を追求してきました。 近年、環境配慮への要請が高まる一方で、言葉だけが先行する環境論は、時に生活者の気持ちを遠ざけてしまうことがあります。「包装のない世界」では健やかな暮らしが成り立たず、デザインや色彩のないパッケージでは日々の買い物から楽しさが失われてしまいます。わたくしたちは今こそ、パッケージが本来持っている「暮らしを守り、彩りを添える」という大切な価値を見つめ直し、使い終わった後も「ごみ」ではなく次の「資源」へと進んでバトンを繋ぎたくなるような、愛着や役割を伝えていくことが求められています。同時に、排出したものが確実に資源として生まれ変わるよう、包装産業自らが主体性を持って素材や設計の工夫を重ねていくことも、未来に向けた大切なステップです。4回目となる今回は、マシンガンズの滝沢秀一氏や国立環境研究所の専門家と共に、学生と包装専門家が事前にプラスチック選別の現場を視察する「コトマエ企画」を実施しました。このリアルな体験を当日のディスカッションの軸に据え、表面的な理想論にとどまらない、生活者と包装業界が共に歩むための未来志向の対話の場を創出し、パッケージの価値を伝えることと、業界自らが『資源』へと変わっていくための歩み寄り方を共に探ります。